初心者が覚えたい将棋用語の由来と基本知識
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将棋を学びはじめると、普段の会話ではあまり耳にしない独特な言葉にたくさん出会います。基本となる将棋 用語の意味やその成り立ちを知っておくと、駒を動かす楽しさやルールの理解がぐっと深まります。
盤上のやり取りには、古くから親しまれてきた歴史的な背景や、勝負の知恵がぎゅっと詰まっています。まずは基本動作や盤上で交わされる代表的な言葉から親しんでいきましょう。
駒の動きと盤上でのやり取りにまつわる基本用語
将棋では駒を動かすことを「打つ」ではなく「指す(さす)」と呼びます。昔は細い棒などで駒を指し示していた所作が元になったとも言われており、対局全体を行うことも「一局指す」と表現します。一方で、自分の手番で手元にある駒を盤の空いたマスに置くことだけを特別に「打つ」と言い分けます。
日本の将棋の大きな特徴は、相手から取った駒を自分の「持ち駒」として再利用できる点にあります。世界各地にある類似の盤上遊戯と比べても独特な文化であり、敵を倒して排除するのではなく味方として迎え入れるという、日本独自の考え方が反映されているとも考えられています。
| 用語 | 意味 | 言葉の背景・特徴 |
|---|---|---|
| 指す | 盤上の駒を動かすこと | 指し棒で動かしていた名残とされる基本動作 |
| 打つ | 持ち駒を空きマスに置くこと | 盤上を動かす「指す」と厳密に使い分ける動作 |
| 成る | 敵陣に入り駒を裏返して強化すること | 出世や昇進の文化を象徴する仕組み |
| 詰み | 王手を防ぐ手がなく決着すること | 行き詰まる・手詰まりが語源とされる状態 |
また、相手の陣地に入った際に駒を裏返して性能を高めることを「成る(なる)」と呼びます。歩兵が「と金」になって金将と同じ動きを手に入れるように、身分の変化や出世を反映した呼び名として定着しました。成る権利を得ても、自分の意思でそのままの動きを保つ不成(ならず)を選ぶことも可能です。

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読んだ考え方は、実際に指して確かめるのが近道です。端末の中で考える AI と、電波が無くても最後まで対局できます。
守りと攻めの工夫から生まれた戦いの言葉
将棋の目的は相手の玉将を捕まえることですが、無防備なまま攻め入ると自分の玉将がすぐに危険にさらされてしまいます。そこで大切になるのが、自陣の玉将を金将や銀将で守り固める「囲い(かこい)」です。城郭のように玉将を守る陣形には、美濃囲いや矢倉など、さまざまな名が付けられています。
玉将をしっかり守りながら戦うための作戦体系は「戦法(せんぽう)」と呼ばれます。飛車を最初に配置された右側の筋で使う居飛車(いびしゃ)や、左側に振って戦う振り飛車(ふりびしゃ)など、長い年月をかけて先人たちが研究を重ねてきました。そうした過去の研究の蓄積による手順の基準は「定跡(じょうせき)」と呼ばれ、現代でも初心者の道標となっています。
こうした作戦や駒の連携を自分のペースで試してみたいときは、スマートフォンで楽しめる「天下の御前試合」で対局してみるのもおすすめです。端末内のAIを相手に落ち着いて指せるため、覚えたての囲いや戦法を実際の盤上でゆっくり確かめられます。
さらに、部分的な駒の効率的な動かし方を「手筋(てすじ)」と呼びます。歩を相手の陣形を乱すために軽く捨てる手や、同時に二つの駒を狙う両取りなど、美しい連携技の数々が用語として親しまれています。
決着と公正さを重んじる反則の用語

将棋には、誰もが対等に知恵を競い合えるよう定められた明確な禁じ手が存在します。もっとも有名な反則用語が「二歩(にふ)」です。同じ縦の列(筋)に自分の歩兵を2枚置いてはいけないという決まりで、うっかり手元の歩を打ってしまう初心者の失敗としても知られています。
- 二歩(にふ): 同じ筋に自分の歩兵がすでにある場合、持ち駒の歩をその列に打つことはできません。
- 打ち歩詰め(うちふづめ): 持ち駒の歩を打って、相手の玉将をそのまま詰みの状態に追い込む手は反則となります。
- 行き所のない駒: 前方にしか進めない歩や香車を盤の一番奥の段に打つなど、動けなくなる配置は禁止です。
- 千日手(せんにちて): 同一の盤面が4回現れると引き分けになります。ただし連続王手による千日手は王手をかけた側の反則負けです。
特に「打ち歩詰め」は、すでに盤上にある歩を進めて詰める「突き歩詰め」は認められるのに対し、持ち駒の歩を打つことだけが禁止される繊細なルールです。安易な歩の連打で勝負が決まるのを防ぎ、盤上の攻防を豊かに保つための先人の知恵と言えます。
対局の全手順を記録したものは「棋譜(きふ)」と呼ばれ、後から一歩ずつ振り返る鑑賞や反省に使われます。正しい用語とルールを理解することは、盤上のやり取りをより深く味わうための第一歩です。
よくある質問
将棋の駒を動かすことをなぜ「指す」と言うのですか?
古くは細い棒などで駒を指し示して動かしていた所作が由来とされています。現代でも盤上の駒を動かすことは「指す」、持ち駒を盤上に置くことは「打つ」と明確に呼び分けられています。
「二歩」と「打ち歩詰め」はどう違うのですか?
二歩は同じ筋に歩を2枚置く反則で、打ち歩詰めは持ち駒の歩を打って相手玉を詰ませる反則です。盤上にある歩を進めて相手玉を詰ませる突き歩詰めは反則にならず認められています。
千日手になった場合はどうなりますか?
同一の局面が4回現れた時点で引き分けとなります。ただし、一方の側が王手をかけ続けて千日手になった場合(連続王手の千日手)は、王手をかけ続けた側の反則負けとなります。
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