将棋の穴熊を覚えよう!玉を鉄壁に囲う基本と指し方
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将棋のルールを覚えたばかりのときは、相手の陣地へ攻め込む楽しさに夢中になりがちです。しかし、自分の王様(玉)が無防備なままだと、少し反撃されただけでピンチに陥ってしまいます。そこで大切になる技術が、玉を守る陣形を作る「囲い」です。
数ある囲いの中でも、特に玉の安全度が高く初心者にもわかりやすい戦法として知られているのが「将棋 穴熊」です。冬眠する熊のように盤の隅深くに玉を潜り込ませるこの形は、自陣に大きな安心感をもたらしてくれます。まずは囲いの役割と、穴熊が持つ基本的な狙いを順序立てて見ていきましょう。
囲いの基本と穴熊が持つ最大の特徴
将棋は相手の玉を先に詰ませた側が勝つゲームです。取った駒を自分の持ち駒として再利用できるルールがあるため、玉が初期位置の真ん中に居座ったままだと、飛車や角などの大駒に狙われて逃げ場を失ってしまいます。そのため、戦いが本格化する前に玉を端の方へ移動させ、金や銀といった守りの駒で固める動きを「囲い」と呼びます。
穴熊の最大の特徴は、盤の一番隅にあるマスに玉を移動させる点にあります。隅のマスに玉を置くことで、相手から攻め込まれる方向を限定できるのが大きな利点です。さらに、その前に金や銀を隙間なく配置してフタをするため、相手の細かな攻めではびくともしない頑丈な陣地ができあがります。
| 囲いの名前 | 手数の目安 | 守りの堅さ | 適した戦い方 |
|---|---|---|---|
| 穴熊 | 多い | 非常に堅い | じっくり攻めたいとき |
| 美濃囲い | 少ない | バランスが良い | 素早く攻めたいとき |
| カニ囲い | 少ない | 上からの攻めに強い | 序盤の急戦に対応 |

穴熊の基本骨格と組み方の手順
図1の局面を文字で見る
後手:なし
後手の持ち駒:なし
先手:9八香、9九玉
先手の持ち駒:なし
手番:先手
強調の升:9九・9八・8八・8九・9一・9二・9三・9四・9五・9六・9七
SFEN:9/9/9/9/9/9/9/L8/K8 b - 1
この図では、先手の玉が 9九 のマスに入り、その前の 9八 に香車が位置している様子を示しています。穴熊を組む最初の目標は、このように玉を 9九 へ潜り込ませることです。定跡と呼ばれる基本手順でも、まずは香車を 9八 へ進めてスペースを空け、そこへ玉を移動させる手順がよく用いられます。
玉が 9九 に収まったら、次は守備の要である金と銀を寄せていきます。基本となる手順は次の通りです。
- 香車をひとつ前(9八)に進めて玉が入るスペースを空ける
- 玉をその空いたマス(9九)へ移動させて隅に潜り込ませる
- 銀を玉の隣(8八)に引き付けて壁を作る
- 金を銀の周囲(7八や6八など)に配置して連結させる
このように段階を踏んで駒を密集させることで、相手の駒が侵入する隙間をなくしていきます。形を覚えるまでは少し複雑に感じるかもしれませんが、玉を端に寄せてから周りを固めるという基本の流れは常に共通しています。
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読んだ考え方は、実際に指して確かめるのが近道です。端末の中で考える AI と、電波が無くても最後まで対局できます。
金銀の連結がもたらす鉄壁の守り
図2の局面を文字で見る
後手:なし
後手の持ち駒:なし
先手:9八香、8八銀、7八金、9九玉、8九桂、7九金
先手の持ち駒:なし
手番:先手
強調の升:9九・8八・7八・7九
SFEN:9/9/9/9/9/9/9/LSG6/KNG6 b - 1
この図に見られるように、玉が 9九 に鎮座し、8八 に銀、7八 や 6八 に金が配置されると、穴熊の強固な守りが完成に近づきます。図の 7八 にある金は 8八 の銀を支え、お互いの利き(動ける範囲)が重なり合うため、相手が安易に駒を打ち込んでも簡単に破られることはありません。
穴熊が初心者に選ばれる大きな理由は「王手がかかりにくい」という点にあります。王手とは、玉を直接狙う手のことです。玉が中央近くにいると、離れた場所から飛車や角で王手をかけられやすく、対応に追われて自分の攻めが止まってしまいます。しかし穴熊なら、金銀の壁を突破されない限り玉に王手がかかりません。
そのため、相手からの反撃を気にすることなく、落ち着いて自分の攻めに集中できるのがこの囲いの魅力です。守りがしっかりしているという心の余裕は、盤面全体を冷静に見渡す助けにもなります。
穴熊の弱点と実戦で生かすための注意点

鉄壁を誇る穴熊ですが、完璧な戦法というわけではなく、いくつか注意すべき弱点も存在します。長所と短所の両方を理解しておくことが、対局で勝ち星を増やす秘訣です。
- 完成までに手数がかかる:玉を隅まで運び金銀を並べるには何手も必要です。囲いを完成させる前に相手から急激に攻め込まれると、崩されてしまう恐れがあります。
- 玉の逃げ道が狭い:隅に潜り込んで金銀でフタをしているため、いったん壁を破られて王手をかけられると、逃げ場がなくあっという間に詰み(捕獲)に至ることがあります。
- 守りに駒を使いすぎる:金や銀の多くを守備に回すため、攻めに使える駒が少なくなって攻撃力が不足しがちになります。
こうした弱点を克服するためには、相手がゆっくり陣形を整えている隙を見計らって組むのがコツです。実戦の中で穴熊の感覚を磨きたいときは、スマートフォンで手軽に指せる「将棋 天下の御前試合」のような対局アプリを活用して、じっくり駒組みを試してみるのもおすすめです。囲いの手順を身体で覚えると、将棋が一段と奥深く楽しくなります。
よくある質問
穴熊という名前の由来は何ですか?
冬眠のために穴に潜り込む熊の姿に似ていることが由来とされています。玉を盤の隅深くへ潜り込ませ、金銀でしっかりとフタをして守る形がその名前のイメージにぴったり合っています。
穴熊は初心者でも実戦で使えますか?
初心者でも十分に使いこなせます。手数はかかりますが、組んでしまえば玉に直接王手がかかりにくいため、相手の反撃を恐れずに自分の攻めに専念できる扱いやすい囲いです。
穴熊を指すときに一番気をつけることは何ですか?
囲いが完成する前に相手から速攻を仕掛けられないように注意することです。組むのに多くの手数を消費するため、相手の駒の動きをよく見ながら慎重に指し進める必要があります。
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