将棋の手筋を覚えて中盤の駒得と攻め筋を掴もう
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将棋のルールを覚えたばかりのころは、序盤を終えて駒がぶつかり合う中盤に入ると、次にどこへ駒を動かせばよいか迷いやすいものです。そんなときに助けとなるのが、昔から受け継がれてきた部分的な好手である将棋 手筋の知識です。
手筋とは、少ない元手で相手の守りを崩したり、効率よく相手の駒を取ったりするための道標です。基本の筋を知っておくだけで、闇雲に攻めるよりも手番の価値が跳ね上がり、盤上を広く見渡せるようになります。
両取りを狙う大駒の活用手筋
図1の局面を文字で見る
後手:6三金、2三銀
後手の持ち駒:なし
先手:4五角
先手の持ち駒:なし
手番:先手
強調の升:4五・2三・6三・1二・1四・1八・2四・2七・3二・3四・3六・5三・5四・5六・6二・6四・6七・7三・7四・7八・8九
SFEN:9/9/3g3s1/9/5B3/9/9/9/9 b - 1
仮に先手に持ち駒の角があるとすると、その角を 4五 の地点へ打ち、後手陣の 2三 にいる銀と 6三 にいる金を同時に狙うことができます。このように一度に二つの目標を定める手を「両取り」と呼びます。相手は一手で一つの駒しか逃がせませんから、どちらかの金銀を確実に手に入れることができます。
大駒である飛車や角は利きが長いため、盤の中央付近に据えると相手の離れ小島になった守り駒をまとめて狙い撃ちしやすくなります。攻めを組み立てるときは、相手の陣地に利きが届いていない駒がないかを探し、両取りをかける隙を狙うのが中盤上達の近道です。
大駒が成って竜や馬になれば、さらに利きが強まり両取りの威力も増します。守りが堅い相手でも、離れた位置にある金銀を狙う手筋を仕掛けることで、相手の陣形を崩して攻めの主導権を握り続けることができます。
- 利きのない駒を探す: 相手の陣地で他の駒に守られていない駒は、両取りの絶好の標的になります。
- 斜めの射程を意識する: 角は盤面を交差するように利くため、左右離れた位置にある駒を同時に捕らえられます。

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読んだ考え方は、実際に指して確かめるのが近道です。端末の中で考える AI と、電波が無くても最後まで対局できます。
歩を活用して拠点を生み出す手筋
図2の局面を文字で見る
後手:2一玉、3二金
後手の持ち駒:なし
先手:2三歩
先手の持ち駒:なし
手番:先手
強調の升:2三・2一・3二・1一・1二・2二・3一・3三・4二・4三
SFEN:7k1/6g2/7P1/9/9/9/9/9/9 b - 1
仮に図の局面で、後手の玉が 2一、金が 3二 にいるところに、先手が持ち駒の歩を 2三 へ打ったとします。相手の守り駒の頭やすぐ手前に歩を打ち、次に進めて成ることを狙う手を「垂れ歩」と呼びます。ただしこの形では 3二 の金が 2三 に利いているため、打った歩はそのまま金で取られてしまいます。垂れ歩は、相手の駒の利きが届かない升に打ち、次の一手で と金 を作れる形にするのが基本です。
歩は最も価値の低い駒ですが、敵陣深くに入って成れば大活躍します。相手の駒の利きが届かない升に打った垂れ歩は、放っておくと と金 を作られて陣地を破られるため、受けにくい攻め筋になります。歩を上手に使えるようになると、駒の損得勘定でも大きくリードできるようになります。
歩の手筋を使うときは将棋の反則ルールにも注意しましょう。同じ筋に自分の歩を二枚並べてしまう「二歩」や、持ち駒の歩を打って玉を詰ませる「打ち歩詰め」は負けになります。反則を避けつつ急所に歩を打ち込めば、大駒を敵陣に突入させるための強力な足がかりが完成します。
| 手筋の名称 | 指し手の特徴 | 狙いと効果 |
|---|---|---|
| 垂れ歩 | 敵陣の目前に歩を打つ | 次の手でと金を作り陣地を突破する |
| 叩きの歩 | 相手の駒の頭に直接打つ | 相手の駒を前に誘い出して形を乱す |
| 合わせの歩 | 相手の歩の正面にぶつける | 相手の歩を取らせて空間をこじ開ける |
駒得を重ねて優位を築く実戦のコツ

中盤戦で有利を築くための鉄則は「駒得」を積み重ねることです。駒得とは、自分の駒と相手の駒を交換したときに、より価値の高い駒を手に入れたり、相手の駒だけを一方的に取ったりする状態を指します。歩一枚の交換であっても、手元に持ち駒が増えるだけで攻め手筋の幅が大きく広がります。
駒得を判断するには各駒の価値を知ることが大切です。一般に歩より香車や桂馬、それらより銀や金、さらに角や飛車の方が価値が高いとされます。たとえば相手の金銀と自分の小駒を交換できれば大きな得です。対局後に棋譜を戻してどの駒得が有効だったか確かめると、盤面を見る目が一段と鍛えられます。
実際の対局では、スマートフォンのアプリを使って様々な局面を経験すると感覚が身につきます。『天下の御前試合』のように、手筋を試しながら自分の段級位の推移を確かめられる環境で指してみるのも良い練習になります。実戦の中で両取りや垂れ歩の手筋が決まったときの爽快感は格別です。
駒を取る手ばかりに気を取られると、自分の玉の守りが手薄になることもあるため注意が必要です。相手の攻め駒を自陣に近づけないよう手筋で牽制しつつ、手に入れた駒で相手の玉を包囲する形を目指しましょう。落ち着いて手筋を繰り出していけば、中盤の戦いが驚くほど有利に進められるようになります。
よくある質問
手筋とは定跡とどう違うのですか?
手筋は局面ごとに使える技で、定跡は序盤からの決まった手順です。定跡が一局の流れを整える作戦であるのに対し、手筋は駒を取ったり守りを崩したりする部分的な知恵を指します。
両取りをかけられたときはどう逃げればよいですか?
価値の高い駒を逃がすか、逃げながら別の反撃を狙います。二つの駒のうち、より失う損害が大きい駒を優先して守るのが手筋に対する自然な対応です。
歩を手に入れるとどんな良いことがありますか?
叩きの歩や垂れ歩など、多彩な攻め手筋を放てるようになります。歩は盤上のあらゆる隙間に打てるため、拠点を築いたり相手の足並みを崩したりする武器になります。
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