詰将棋 3手詰めの基本とコツ!初心者が解く手順を解説
公開

将棋の駒の動かし方を覚えたばかりの初級者にとって、相手の玉をきれいに仕留める終盤の技術は対局の楽しさを大きく広げてくれます。そこでぜひ挑戦してほしい練習法が「詰将棋 3手詰め」です。1手詰めよりも一歩深く先を読む楽しさがあり、実戦で勝ちきる力を効率よく養えます。
3手詰めが将棋上達の近道になる理由
図1の局面を文字で見る
後手:1二玉
後手の持ち駒:なし
先手:なし
先手の持ち駒:なし
手番:後手
強調の升:1二・1一・1三・2一・2二・2三
SFEN:9/8k/9/9/9/9/9/9/9 w - 1
この図では、先手の手番で持ち駒に金が1枚あります。後手の玉は 1二 にいて、1三 と 2三 には後手の歩が並んでいます。一見すると玉が守られているように見えますが、先手には 2八 に強力な飛車が控えています。
ここで有効な最初の一手が、飛車を 2一 へ成り込む王手です。大駒を相手玉の頭上に飛び込ませると、後手は玉でそれを取るしかありません。こうして相手の玉を 2一 に引き出してから、持ち駒の金を 2二 に打つと、玉の逃げ道がなくなって詰みとなります。
3手詰めは「自分の王手」「相手の応手」「自分のとどめの王手」という流れで進行します。1手詰めと異なり、相手がどう逃げるかを予測した上で次の一手を決める必要があるため、終盤に必要な先を読む力が自然と身についていきます。詰将棋のルールでは、攻める側は必ず連続して王手をかけ続けなければなりません。相手に自由な反撃の隙を与えずに追い詰める感覚を養うことが、実戦の終盤戦で勝ち切るための最も確実な土台となるのです。
また、玉を仕留める際には「頭金」と呼ばれる基本の形がよく現れます。これは相手の玉の真正面に金を打つ技で、金が前と斜め前のマスを同時に押さえる性質を活かした決定打です。3手詰めを繰り返し解くことで、こうした詰みの決め手が盤上で自然と目に飛び込んでくるようになります。

アプリで遊ぶ
読んだ考え方は、実際に指して確かめるのが近道です。端末の中で考える AI と、電波が無くても最後まで対局できます。
捨て駒で相手玉を危険なマスへ呼び寄せる技術
図2の局面を文字で見る
後手:1二玉
後手の持ち駒:なし
先手:なし
先手の持ち駒:なし
手番:後手
強調の升:1二・1一・1三・2一・2二・2三
SFEN:9/8k/9/9/9/9/9/9/9 w - 1
この図では、先手の持ち駒に金が1枚あり、3三 に配置された角が斜めに睨みを利かせています。後手の玉は 1二 に位置し、周囲を歩で囲まれています。
ここでの急所は、持ち駒の金をあえて 2一 に打つ手です。玉の目の前にただで取られる駒を差し出すこの手法を「捨て駒」と呼びます。後手は 2一 の金を取る一手ですが、玉がそこへ移動した瞬間に 3一 へ角を成ると、馬の利きが玉の退路を完全に塞ぎ、見事な詰みとなります。
初心者のうちは「大切な駒を渡したくない」と考えてしまいがちですが、詰将棋ではあえて駒を差し出すことで相手玉を捕まえやすいマスへ誘い出す感覚がとても大切です。この退路を狭める考え方を理解すると、解ける問題の幅が一気に広がります。
捨て駒には、相手玉を逃げ場のない狭い場所へ引きずり出す効果だけでなく、相手の守り駒の利きを逸らす役割もあります。たとえ持ち駒を失っても、最終的に相手玉を詰ますことができれば対局に勝てるのが将棋のルールです。駒の損得にとらわれず、玉を詰ます最短手順を見極める柔軟な発想を磨いていきましょう。
3手詰めをスラスラ解くための手順と実戦への活かし方

詰将棋に向き合うときは、やみくもに駒を動かすのではなく、一定の手順に沿って考えることが上達のコツです。盤面を見たら、次の3つの視点を順番に確認してみましょう。
- 相手玉の逃げ道を確認する: どのマスが空いていて、どこへ逃げられるかを最初に把握します。
- かけられる王手をすべて洗い出す: 盤上の駒を動かす手や持ち駒を打つ手など、王手になる候補手を広く探します。
- 相手の応手を冷静に読む: 王手に対して相手が駒を取るのか逃げるのかを考え、その後の詰み筋を追います。
| 考え方の名称 | 特徴と狙い | よくある局面 |
|---|---|---|
| 頭金 | 玉の正面に金を打って退路を断つ | 大駒を捨てて相手玉を誘い出した直後 |
| 捨て駒 | あえて駒を相手に取らせて危険な位置へ動かす | 玉を狭い隅へ追い込みたいとき |
| 退路封鎖 | 逃げ出したいマスに味方の駒を利かせる | 角や飛車の遠距離からの利きを活用する形 |
また、詰将棋を解く際は「打ち歩詰め」の反則にも注意しましょう。持ち駒の歩を打って玉を詰ませる手は反則ですが、盤上の歩を進めて詰ませる手は認められています。こうした基本ルールを整理しておくことも実戦で役立ちます。
盤上で覚えた詰みのパターンは、そのまま実戦の終盤戦で相手玉を寄せる大きな武器になります。例えば、スマートフォン向けアプリの『将棋 天下の御前試合』で AI と対局しながら、覚えた 3 手詰めの形を実際の終盤で試してみるのも上達への近道です。実戦の中で「この形は知っている」と気づける瞬間が増えるほど、将棋の奥深さと楽しさをより実感できるようになります。
よくある質問
3手詰めが難しくて解けないときはどうすればいいですか?
まず相手玉が逃げられるマスを確認し、王手になる手をすべて書き出すように探してみましょう。逃げ道を塞ぐ手や捨て駒を意識すると、突破口が見つかりやすくなります。
1手詰めと3手詰めの大きな違いは何ですか?
相手の応手を正しく読む必要がある点です。1手詰めは王手をかければ完了ですが、3手詰めは相手がどう逃げても詰む手を選ぶため、先を読む力が養われます。
実戦で3手詰めの筋に気づくためのポイントはありますか?
相手玉の周囲に自分の駒が利いているかや、持ち駒に金があるかを確認することが目安になります。頭金や捨て駒の典型的なパターンを頭に入れておくと発見しやすくなります。
アプリで遊ぶ
からくり大名となり、戦国の御前試合 50 合戦を勝ち進む将棋のアプリ『将棋 天下の御前試合』。基本無料(アプリ内課金あり)で始められます。